宮城県仙台市青葉区愛子の内科・脳神経内科
☎022-392-3161
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休診日:木曜、土曜午後、日曜、祝祭日及び当院の定める休日
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パーキンソン病とは、脳の中の中脳という場所の神経細胞の変性・減少によっておこる病気です。発症年齢は主に50歳代以降の年齢の方に多く、人口10万人あたり100人程度の頻度でみられますが、社会の高齢化にともない患者さんの数は増加しています。
パーキンソン病では、神経伝達物質のドパミンが減少します。ドパミンとは、中脳の黒質という場所で作られる物質で、体、手足を動かす運動機能、筋肉の動きに重要な働きをします。 代表的な症状には安静時振戦、固縮、無動・寡動、姿勢反射障害があります。進行の速さや、どの症状が強く現れるかには個人差があります。パーキンソン病の代表的な症状を以下にお示しします。
薬を丸めるような手の震えや、足の震えが見られます。安静にしている時にみられ、何かをしようとすると止まることが多いのが特徴です。緊張したり、計算をしたりすると震えが強くなる特徴があります。
動作がぎこちなくなったり、足を引きずるようになったり、手足の筋肉が硬くなりする症状で、診察すると肘や手首などに抵抗感がみられます。
表情の変化が昔より少なくなったり、字や声が昔より小さくなったり、動き出しに時間がかかる、細かい動作がやりにくくなるといった症状がみられます。
体を押されたり、体勢を崩した時の立ち直りができなくなり、転びやすくなります。また、歩く時も前かがみで小刻みになり、時に足がでないすくみ足がみられます。
それ以外にも非運動症状といって様々な症状がみられます。
・起立性低血圧・・・たちくらみが起こりやすくなります。 ここまで書いたような症状がいくつか見られる場合は医師にご相談ください。
診察後パーキンソン病が疑われる場合、診断は様々な検査を組み合わせて行うため、専門医療機関に紹介し、診断をつけることが一般的ですが、遠方への通院が難しい場合は、お薬が効くかどうかでパーキンソン病か判断することもあります。
診断後の治療の基本は薬物療法となります。症状、病気の進行度などにあわせて適切な薬剤を選択していくことで、日常生活を変わらず行えるようにすることが目標となります。また、合わせて運動などリハビリテーションも積極的に行うことで、進行を予防していきます。
以上パーキンソン病について簡単に説明させて頂きました。心配なことがある場合はお気軽にご相談ください。
文責:岩崎医院 院長 岩崎晶夫
参考文献:パーキンソン病診療ガイドライン2018:「パーキンソン病ガイドライン」作成委員会,医学書院