宮城県仙台市青葉区愛子の内科・脳神経内科
☎022-392-3161
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休診日:木曜、土曜午後、日曜、祝祭日及び当院の定める休日
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むずむず脚症候群とはレストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS)とも言われ、その名の通り、じっとしていたり、横になっている時に主に足に「ムズムズ」「ピリピリ」「かゆいような」「痛い」「不快な」「なんとも言えない嫌な感じ」が現れ、足を動かさずにはいられなくなる病気です。
患者さんは小さい頃からそういった症状で困っていますが、自分では病気と思っていない方も多くいらっしゃいます。日本での調査では治療が必要な方が70万人いると言われており、決して珍しい病気ではありません。また、夜に症状が出ることが多いため、不眠の原因となります。
むずむず脚症候群の原因ははっきりとは分かっていませんが、脳内のドパミンという神経伝達物質(脳の中で情報をやりとりするのに使われている物質)の異常によって症状が現れると考えられており、実際にドパミンを調整する薬剤にて症状が軽くなることが知られています。また、鉄分不足や遺伝的要因も原因として考えられています。
診断は下記の症状がそろっていて、似た症状を起こす他の病気が除外されると診断されます。
また、以下の項目が診断の参考になります
治療にはお薬を使わない治療(非薬物療法)と、お薬を使う治療(薬物療法)があります。
<お薬を使わない治療>
◇ 鉄分を補給する
◇ カフェイン・アルコール・喫煙を控える
◇ 規則的な生活・睡眠を心がける
◇ 就寝前の軽い運動(激しい運動は避ける)
<お薬を使った治療>
鉄剤やドパミンアゴニスト(脳の中のドパミンを刺激するお薬)という脳の伝達物質に作用する飲み薬や貼り薬、また抗けいれん薬(脳の電気的興奮を抑える薬)を使うこともあります。医師と相談しながら自分に合うお薬を探していくことが治療に繋がります。
以上むずむず脚症候群について簡単に解説させて頂きました。症状を改善させる治療法がありますので、思い当たる症状がある方はお気軽にご相談ください。
岩崎晶夫(岩崎医院 院長)
参考文献:標準的神経治療:restless legs 症候群 日本神経治療学会治療指針作成委員会
リンク:日本神経学会